トップページ  >  生産者の方へ  >  高床式培地加温型栽培システム『OPとこはる』  >  近年の高設栽培について

近年の高設栽培について

近年の高設栽培について

作業姿勢の改善による省力化と作業効率の向上を目的として各地でイチゴ高設に関する開発・研究が行われているが、導入コストの低廉化を追求するあまり完成度が低く導入によるメリット(高品質・安定出荷・多収)が不明瞭なシステムが多い。

一部の篤農家に試験導入されているものの慣行地床栽培以上の栽培技術が要求されたり、導入農家間の技術較差により生育差があるなど、高設化による作業性の改善以外の効果は少なく、経済性に優れるシステムとは言いがたいものが多くあります。

イチゴ栽培施設は高設栽培システムの他に導入コストを下げる事にとらわれず、それら全部の利用効率、経済効力を高める事が出来る高設栽培システムの開発が必要です。

そこで栽培全期間を通じ高品質、連続収穫、多収、栽培が容易になる。具体的には「適正なハウス温度・培地温度管理」「生育に見合った自動給液管理」「栽培槽内の適切な水分管理」ができる簡便な高設栽培装置を開発しました。

給液ユニット

「OPとこはる」栽培システムはハウス内温度・CO2濃度管理・ハウス内湿度・培地内温度・給液EC・廃液EC・排液率などの栽培データが数値化されており、比較的完成度が高いと言われているが、今後収穫技術の確立・全栽培期間の高品質果実生産、とりわけイチゴ栽培が抱える課題の一つである出荷調整作業の改善対策である大玉率・上物率の向上、さらに今後増加するであろう輸入イチゴとの競争に勝ち残るために、更なる研究・開発が必要です。

その為にも日々のデータ管理を徹底し、今までの経験や勘に頼る技術から栽培管理データの蓄積・分析・評価による栽培技術の確立・栽培マニュアルの整備を図りたいと考えています。

▲ページトップへ戻る