灰色カビ病
発生症状
- 下葉、収穫済みの果梗など枯死した部分に病原菌が寄生、増殖しやがて花弁、柱頭に寄生し果実を軟化腐敗させ、灰色粉状のカビを密生させる。
病気の特徴
- 枯死した被害植物に菌子、分生胞子の形で付着し伝染源になる。
- 生育適温22℃湿度80~90%の条件が続くと分生胞子を生じ、これが飛散し発病する。
- 枯死した植物に寄生し、生きた植物組織に直接進入することは少ない。
- 曇雨天が続くとハウス内が多湿に成り発生が多くなる。
防除のポイント
- 耐性菌があるので事前にローテーション予防散布に心がける (頂果房、第2果房、4月)
- ハウス換気を十分に行なう。谷下、サイドは果実に水滴がかからないように工夫。
- 加温機によりハウスの空気を動かす。
- 曇雨天が続くときや、厳寒期は、くん煙剤を使用する。
- 発病した果実や茎葉を取り除き、速やかに防除する。
- 樹勢維持に常に努める。軟弱株や過繁茂の場合は発病しやすく、朝夕の急激な冷え込みは発生を助長する。
薬剤リスト
薬剤名 | 系統 | 倍率 | 時期 | 回数 | 注意事項 |
スミレックス水 | 硫 | 2000 | 3日前 | 3 | |
ユ-パレン水 | | 800 | | | |
ハーモメイト | 他 | 800~1000 | 前 | 8 | |
アミスタ20FL | スト | 1500 | 前 | 4 | |
ポリオキシンAL水和 | 抗 | 1000 | 7日前 | 3 | |
トリアジノン水 | | 400~600 | 前 | 6 | |
フルピカFL | 他 | 2000~3000 | 前 | 3 | |
フルピカくん煙 | | 6g/100m3 | 前 | 3 | |
ロブラ-ルくん煙 | | 30g/100m3 | 前 | 4 | |
スミレックスくん煙か粒 | | 6g/100m3 | | | |