トップページ  >  生産者の方へ  >  病害虫防除情報  >  ハダニ・ホコリダニ

ハダニ・ホコリダニ

被害症状

発生初期は下葉に白いカスリ状の斑紋が見られ、葉裏には成、幼虫が見られる。最初ごく一部の株で局地的に発生し、放置しておくと樹勢の弱りや温度上昇によりダニの発生環境が整うと急激に密度が上昇し、圃場全体に広がり株がわい化し果実の肥大が悪くなる。

生態

  • CO2発生器の前など高温、乾燥条件下で増殖。ビニール被覆後の乾燥、温度が上昇する春先に発生が増加する。草勢が低下すると増殖を促す。
  • 生育ステージは、卵⇒幼虫⇒第1若虫⇒第2若虫⇒成虫となり夏季25℃以上に成ると7日ぐらいで1世代を繰り返す。

防除のポイント

  • 育苗時の親株の定期防除、5月乾燥時期に多発するので注意する。
  • 育苗中の古葉かぎ、徹底防除。環境整理。
  • 開花時期までに徹底防除。ハウス展張時期によく観察し防除。
  • 農薬の系統を変えて耐性菌の発生を抑える。
  • 葉裏までよく薬剤がかかるように薬量を多くし、丁寧に散布する。
  • 常に樹勢維持を図る。

ハダニ防除薬剤

薬剤名系統倍率時期回数注意事項
マイトコーネFL10001
コテツFL2000育~開花期2ヨトウ虫
ニッソラン水20002キチン質合成阻害剤
アーデント水ピレ10004アブラムシ、ミカンキイロアザミウマ
ケルセン乳401500~200032塩素系剤
ピラニカEW2000~30001うどんこにも有効
ダニトロンFL1000~20001ピラニカと同系統なので散布間隔あける。
ロデイ-乳40ピレ1000~20003
テデオン乳500~100032
ダブル乳500~70032ケルセンとテデオンとの混合剤
オサダン水251000~15003スズ系剤
コロマイト水20002
サンマイトFL500~10001
シーマ-ジェット75g/400m3ピラニカとバッサの混合剤。うどんこ有効
ロデイ-くん煙顆粒ピレ20g/100m3
テルスターくん煙60g/200m3
モレスタンVPジェット100g/200m3
マブリックジェット20g/400m3

ホコリダニ防除薬剤

薬剤名系統倍率時期回数注意事項
アプロード水1000~2000チャノホコリダニ・オンシツコナジラミ
エイカロール乳1500~2000チャノホコリダニ・ダコニール近接
散布で薬害
モレスタン水2000高温時に薬害
オサダン水251000~1500
ケルセン乳2000高濃度で薬害
ピラニカEW2000~3000
ダニトロンFL2000ピラニカと同じタイプである。
▲ページトップへ戻る