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いちごの生理障害の種類と対策

呼び名症状発生要因対策
チップバーン
(葉先枯症)
  • 芯葉、ガクの先が黒褐色にやける
  • 出蕾の時(特に2番果)に多い
  • 水不足
  • 肥料過多
  • 石灰欠乏
  • 高温
  • 細めなかん水
  • 高濃度液肥をやらない
  • アンモニア態Nの吸収を抑える
ふち枯れ
葉ガク枯れ
  • 下葉のふちが褐色に枯れる
  • ガクの先端が赤褐色に枯れる
  • 肥料過多
  • 液肥農度を下げる
紫ガク
紫葉
  • ガクの色が褐色又は紫色に変色する
  • 葉にアントシアンが出る
  • 低温
  • 成り疲れ
  • 根傷み
  • 適正な夜温管理
  • 電照
  • 多肥を避ける
高温障害
  • 柔らかい葉が脱水症状をおこして枯れる
  • 果実は奇形果となる
  • ビニール被覆直後が出やすい
  • 37度以上の高温
  • 換気を十分に行う
先青果
先白果
  • 果実の先端が青(又は白)く、着色が遅れる
  • 元肥が多く、花芽の生長過程で、肥料が効き過ぎる
  • 液肥の追肥が早い
  • 定植直後の過Nを防ぐ
  • 急激なN吸収を防ぐ
  • PK液肥のかん注をする
乱形果
変形果
帯状果、縦溝果
  • 株の栄養条件のよい10月中旬に花芽分化する第2房頂果に多く発生する。花芽分化が遅れた「遅れ株」も多発する普通ポット苗も夜冷苗より発生が多い
  • 花芽の生長過程で、肥料が効き過ぎる
  • 大苗で活着が良すぎる
  • 1番花房と2番花房間の内葉数が多い
  • 小苗~中苗
  • 腋果房分化時期に肥料濃度を下げる
  • 花房の連続出莱により樹勢バランスを保つ
つの出し果
先とがり果
  • 果実の先端からつの状の突起物が出る
  • 3番花房に多い
  • 株疲れ後、第三果房の勢いが急激に進んだとき
  • 維管束の異常発達
  • 12、1月の電照が大事
  • 頂果房の摘果を行い株疲れを防ぎ、第2、第3果房が連続集荷できるように管理
葉変果
たて長果
  • 果実の種子の部分が葉に変化している
  • 果実全体的に長い頂果房の頂果に発生する、先とがり果と同じ原因
  • 花芽の生長過程で、肥料が急激に効き過ぎる。つの出し果と同じ
  • 株の栄養条件がよいとき多発
  • 多肥を避けるつの出し果と同じ
  • 定植時の栄養状態を抑え気味にするが、抑えると減収を招くのでたて長果を早めに摘果する
色むら果
発酵果
  • 果実の色がうすくなる
  • 果実が発酵して色がぬけていく
  • 温度管理(夜2℃以下・昼28℃以上)
  • 日照不足
  • 湿度が高い
  • 極端な葉かぎ
  • 適正な温度管理8℃以上
  • 玉だし反射マルチ設置
  • 条間を広げる
  • 換気
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