うどんこ病
発生症状
- 葉、果実、花柄、ランナー、葉柄に発生する。
- 発生初期は下葉の葉裏にクモの糸状の白いかびが生じ、やがて新葉に移行し小葉は上向きにそりスプーン状になる。
- 春や秋は、葉に発生するが低温期にはいきなり果実に発生する。蕾に発生すると花弁が紫紅色に発色する。被害果は商品価値がないので摘除する。
- 病原菌が死滅すると葉表に暗褐色の斑点が現れる。
病気の特徴
- 病原菌は越夏、越冬を菌子、分生胞子でする。分生胞子の発芽適温は20℃であり低温期の着荷負担のストレスとあわせ発芽適温になる3月下旬頃より多発する。
- 空気湿度80~100%で多発するが40~70%でも発病する。
- 株冷、夜冷、山上げ苗、ウイルスフリー苗で発生が多い。
防除のポイント
- 育苗時の親株の定期防除、5月乾燥時期に多発するので注意する
- 育苗中の古葉かぎ、徹底防除。環境整理。
- 開花時期までに徹底防除。ハウス展張時期によく観察し防除。
- 農薬の系統を変えて耐性菌の発生を抑える。
- 葉裏までよく薬剤がかかるように薬量を多くし、丁寧に散布する。
- 常に樹勢維持を図る。
薬剤リスト
薬剤名 | 系統 | 倍率 | 時期 | 回数 | 注意事項 |
---|---|---|---|---|---|
ハーモメイト水 | 他 | 800 | 前 | 8 | 発生初期・生育抑制・灰色カビ、炭酸水素NA |
カリグリーン | 他 | 800~1000 | 前 | 8 | 葉面散布混合不可、予防効果なし、炭酸水素CA |
ジーファイン | 他 | 1000 | 前 | 6 | 炭酸水素NA+無水硫酸銅 |
バイコラール | E | 5000 | 前 | 3 | ハーモメイト混用・炭ソ病は育苗期のみ |
トリフミン水和 | E | 3000~5000 | 前 | 5 | ハーモメイト混用 |
ラリー水和 | E | 4000 | 前 | 3 | ハーモメイト混用 |
アミスター20FL | スト | 1500~2000 | 前 | * | ダニ剤・浸透性展着剤との混用不可育苗4回・本圃3回・高温時薬害 |
ストロビーFL | スト | 3000~5000 | 前 | ||
サプロール乳 | 他 | 2000 | |||
ベルクート水和 | 他 | 1000 | 育 | 5 | 高温時(28℃以上、5~9月)薬害あり |
サンヨール乳 | 銅 | 700 | 前 | 6 | |
フルピカFL | 他 | 前 | 3 | ||
コロナFL | 硫黄 | 500~1000 | 3 | ||
フルピカくん煙 | 6g/100m3 | ||||
バイオトラスト | 生物 | ||||
トリフミンジェット | E | 50g/40m3 |
- 病害名
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- うどんこ病 |
- 炭そ病 |
- イオウ病 |
- 灰色カビ病 |
- その他の病気 |
- イチゴの生理障害の種類と対策 |
- イチゴ病害適用農薬表
- 害虫名
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- ハダニ・ホコリダニ |
- スリップス |
- アブラムシ |
- ハスモンヨトウ |
- イチゴメセンチュウ |
- クルミネグサレセンチュウ |
- その他の害虫 |
- イチゴ害虫適用農薬表